以前、筋繊維がどのような構造で、筋繊維のタイプはどのようなものがあって(type 1,2など)、そしてどのように体を動かしているか(てこの原理)についてお話しました。
筋肉を使って、てこの原理を利用して体を動かしていますが、筋肉を動かすためにはATP(アデノシン三リン酸)というものが必要になってきます。
ATPというものを生成するため、3つのエネルギー供給機構が存在します。
1.ホスファゲン機構(ATPーPC系)
2.解糖系
3.酸化機構
この3つがエネルギー供給機構になります。
今回は1. ホスファゲン機構について説明していきたいと思います。
ホスファゲン機構は、運動が始まる(運動強度が上がる)と数秒間の間、まずこのエネルギー供給機構が使われます。
ミオシンATPアーゼというというものが、ATPをADPと無機リン酸(Pi)に分解します。その際エネルギーも一緒に作り、これが筋肉を収縮させるというメカニズムと言われています。
上記の図のようにエネルギーを供給しますが、ADPの量が多くなるとクレアチンキナーゼというものの活動が活発になり、今度は少なくなったATPを補うようになります。
上記のようにクレアチンリン酸がADPにリン基質を供給し、ATPを産生します。
ホスファゲン機構は、3つのエネルギー供給機構の中で最も供給速度が早いですが、ATPの産生量はこの3つの中で一番小さくなります。
次回は解糖系について説明していきたいと思います!
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