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トレーニング理論 基礎

エネルギー供給機構 ②

前回はATPというものを生成するため、3つのエネルギー供給機構のうちの一つのホスファゲン機構についてお話しさせていただきましたが、今回は2つ目のエネルギー供給機構の解糖系についてお話しさせていただければと思います。

解糖系は、運動が始まってホスファゲン機構でエネルギーが作られた後、数十秒から数分の間でこのエネルギー供給機構を使いエネルギー(ATP)を産生します。

色々と省略して簡単に書いてますが、血中のグルコースと筋中のグリコーゲンを使い、ATPを産生します。

血中グルコースと筋中グリコーゲンは色々な経過を辿って、ピルビン酸というものになります。

そしてピルビン酸の一部は乳酸になり、もう一部はクレブス回路(アセチルCoA)になります。

血中グルコース、筋中グリコーゲンから乳酸に至るまでのATPを作る過程を解糖系といいます。

乳酸の一部はクレブス回路にいき、アセチルCoAに変換されますが、乳酸の一部はエネルギーを再利用するため、肝臓に運ばれます。

上記のように肝臓で乳酸はグルコースに変換され、グルコースは再利用されます。

これをコーリ回路と言います。

今まで乳酸は疲労物質と考えられてきましたが、乳酸は疲労物質ではなく、この解糖系で生じる酸性物質による細胞内のPHの低下が疲労の原因というのが有説となっています。

また、乳酸はタイプⅠ筋繊維や心筋繊維のエネルギーとして使われるため、疲労物質ではないと考えられています。

次回は、酸化機構について説明していきたいと思います!

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